アントニオ・マラスがデザインし、Sabaと共同で製作したシーティング・コレクション「Oltremare」は、遠い過去や場所、歴史、記憶、そして提案やビジョンに満ち溢れています。このように、アントニオ・マラスは、彼の土地や海、そして何よりも彼の物語を語る、彼にとって神聖な偶像と呼ぶにふさわしいオブジェを発表したのです。すべてのものには魂があり、魂には名前があるからです。オルトレマーレは、その入江の中に古典と現代を内包しています。曲線は、波や折り目を作り、場所を作り、また逃げ道を提供する、飼いならすことのできる線です。私たちのユートピアでは、曲線と座るという行為の関係を調べました。非対称の形は背もたれになり、非常に快適なシートに沈み、ソファをデザインする際に大切な長方形の図式を押し広げます。オルトレマーレ・アームチェアは、この非対称の曲線にインスパイアされたもので、パッド入りのベンチと並んでコレクションを構成しています。ニス塗装を施したスリムなメタルベースに吊り下げられた快適なネストは、その本質的なラインが、アームチェアのシルエットをより興味深いものにしています。オルトレマーレは、過去に思いを馳せながらも、現代的な強い意志を伝えるシーティングシステムで、その性質上、様々な解釈をすることが可能です。カバーは完全に取り外し可能です。
---