ロンドンを拠点とする建築事務所WilkinsonEyreは、ダイソン工学技術研究所のために学部学生寮を建設した。ウィルトシャーにあるダイソンのマルムズベリー・キャンパス内に、共同設備と交流・学習ハブを備えた、木造モジュラーハウジングのポッドで構成された景観の良い村が建設された。このプロジェクトは、新しいスタイルの学生寮を確立するだけでなく、設計、マスタープラン、精密工学の面でも、迅速な建設を可能にする真のモジュール式プレハブ建築技術の地平を切り開いた。
ウィルキンソン・エイヤーの設計によるこの学生寮は、最大50人の学生と訪問スタッフを収容することができる。高品質でエネルギー効率の高いリビング・ポッドは、クロスラミネート・ティンバー(CLT)やアコヤなどの材料でプレハブ化されており、現場での迅速な組み立てが可能だ。2階から3階建てのユニットで構成され、より大きな工業用建物と並んで、キャンパスに歓迎の社交スペースを作る。
ポッドは、周囲の堤防のカーブに沿うように、三日月型の敷地内に様々なクラスター構成で配置されている。各クラスターは最大6つのユニットで構成され、エントリー・レベルの中ほどには共有のキッチンとランドリー・スペース、受付と収納を備えたエントリー・エリアがある。学生村のような雰囲気を出すため、各ポッドにはそれぞれ玄関があり、低層のポッドからは景観の良い庭に出られ、高層のポッドからはカーブした土のスロープと階段で上層階に行けるようになっている。
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